冬至（とうじ）って何？

日本には四季だけでなく、太陽の動きによって一年を24に分けた「二十四節気（にじゅうしせっき）」という考え方があります。
その中には、夏で昼が一番長い日「夏至（げし）」や、冬で昼が一番短い日「冬至（とうじ）」などがあります。

【冬至とは？】
冬至は、一年の中で昼が最も短く、夜が最も長くなる日のことです。
日本では例年12月22日ごろが冬至です。
昔の日本では、「太陽は力のシンボル」だと考えられていました。
そのため、太陽の力が一番弱くなる冬至の日は、人々にとって特別で、「これから太陽の力が戻ってくるスタートの日」として大切にされてきました。

【冬至に何をするの？】
冬至の日には、日本では次のような習慣があります。
◎ゆず湯（ゆずのお風呂）に入る
→ ゆずの香りでリラックスでき、体が温まり、風邪をひかないように祈る風習です。

◎かぼちゃを食べる
→ かぼちゃは栄養が多く、風邪を予防すると言われています。

【ゆず湯って何？】
ゆず湯は、ゆずという日本の柑橘（かんきつ）フルーツをお風呂に浮かべる入浴法です。ゆずには良い香りがあり、皮に含まれる成分が体を温めると言われています。
冬至の日にゆず湯に入ることで、
・風邪をひきにくくなる
・一年中健康でいられる
・リラックスできる
と信じられてきました。

日本の家庭では冬至の夜になると、お風呂にゆずを丸ごと入れたり、半分に切って香りを楽しんだりします。
温泉や銭湯でも、冬至の日にはゆず湯が行われるところが多いです。

冬至は1年で昼が一番短い日で、日本では昔から特別な日とされてきました。かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりして、健康を願います。

【日本語フレーズを覚えよう！】
◎今日は 冬至ですね。
◎ゆず湯に 入りましたか。
◎ゆずのいい香りが しますね。
◎今日は 昼がいちばん短い日です。
◎かぼちゃを 食べて元気に 過ごしましょう。

冬に日本へ来る外国人の皆さんも、ぜひ冬至の日に「ゆず湯」を体験してみてください。ほっとあたたまり、日本の冬の文化を感じてみてくださいね。