「ありがとう」でも「すみません」?日本語の不思議

日本に来た外国人の多くが、生活を始めてすぐに驚くことがあります。
それは、日本人がとてもよく 「すみません」 と言うことです。
電車の中やコンビニ、学校など、いろいろな場所でこの言葉を耳にします。
初めて聞く人は、「日本人はそんなに謝っているの?」と不思議に思うかもしれません。
でも実は、「すみません」は、 謝るときだけの言葉ではありません。
今日は、日本語の「すみません」が持つ 3つの意味 を紹介しますね。


【① 謝るとき(ごめんなさい)】
誰かに迷惑をかけてしまったときに使います。
例: 「すみません、遅れました。」

【② 人に声をかけるとき(呼びかけ)】
知らない人や、忙しい人に話しかけるときにも使います。英語の「Excuse me」に近いですね。
例: 「すみません、この駅はどこですか?」

【③ 感謝するとき(ありがとう)】
ここが一番の驚きポイントかもしれません。日本では「ありがとう」の意味で使うこともあります。
例: 「すみません、助かりました。」

なぜ「ありがとう」で「すみません」と言うの?
「ありがとうと言えばいいのに、なぜわざわざ謝るの?」と疑問に思うかもしれません。その理由は、日本の文化にあります。 日本では「相手に迷惑をかけないこと」や「相手の時間を奪わないこと」をとても大切にします。
そのため、何かをしてもらったときに「ありがとう」と伝えるのと同時に、「あなたに手間をかけさせてしまって申し訳ないです」という、相手への配慮(気遣い)を一緒に伝えているのです。
この「申し訳ない」という気持ちが、日本語の「すみません」には込められています。

【日本語フレーズを覚えよう!】
◎すみません、少し遅れます。【① 謝るとき(ごめんなさい)】
◎すみません、この席は空いていますか。【② 人に声をかけるとき(呼びかけ)】
◎すみません、道を教えてください。【② 人に声をかけるとき(呼びかけ)】
◎すみません、助けてくれてありがとうございます。【③ 感謝するとき(ありがとう)】
◎すみません、これを一つください。【② 人に声をかけるとき(呼びかけ)】

日本語には、このように一つの言葉にいくつもの意味があることがあります。「すみません」は、日本人の思いやりや気遣いが表れた言葉とも言えるでしょう。
日本に来た時に、日本人がどんな場面で「すみません」と言っているのか、ぜひ耳をすませてみてください。きっと日本語や日本文化の面白さが、もっと見えてくると思います。

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